子供がまだ赤ちゃんのときに、将来の大学進学の費用のことを心配する親は、まずいないと思います。子供が小さいときには、大学進学までまだまだ永い永い年月があるような気がします。日々の子供の世話や仕事にも追われ、考えている時間もありません。また、その子が大学生になる頃には、何か幸運なことが起こって、きっと大学の学費は払うことができるはずだ、奨学金も取れるだろう…実は私も18年前にはそう考えていました。しかし、奇跡は起こらないまま、ついに高校卒業のときが来てしまいました。子供さんが成長して、大学へ進学して勉強したいと言ったときに、経済的な理由でその夢をかなえてやれなかったら、親として、やっぱり悲しいのではないでしょうか。学生ローンを借りることもできますが、私は仕事上お客様のクレジットレポートを調べなければならないことが多くあり、20代後半や30代の方が、まだ学生ローンの返済で苦しんでいらっしゃるのを見ると、もしできるのなら、このような負債を背負わせずに、社会人としてのスタートを切らせてやりたいと思います。
あなたのお子さんは今おいくつですか? 生まれたばかり? グッドニュースは、今から学費積立をスタートすれば間に合います。でも、バッドニュースは、18年後の大学進学費用は、現在の2倍、3倍になっている可能性が高いことです。子供さんは10歳?うーん…やり方しだいでは間に合いますが、普通の定期預金にお金を入れていたのでは間に合いません。
大学進学費用は高騰するばかりです。過去20年間、大学費用は毎年、インフレ上昇率の2倍の速さで上昇してきています。The
College Board の調査によりますと、2005年度の公立大学の学費の全米平均は、4年間で$63,000ドル、私立大学の全米平均は4年間で$130,000となっていますが、2022年には、公立$152,000、私立$314,000になると予想されています。
もしあなたが子供さんをハーバード大学に入れたいという夢をお持ちなら、ホームイクイティローンで借りれるくらいの金額では賄えません。さあ、あなたのお子さんが大学に入学する年まで、あと何年ありますか?
それでは、子供さんの大学進学まであと何年あるかによって、いくら貯める必要があるかを予想してみましょう。これは、4年間で必要な金額で、毎年5%の学費高騰を見込んで計算しています。
| 進学まであと10年 | 進学まであと18年 |
州内公立大学 | $107,072 | $158,195 |
州外公立大学 | $161,611 | $238,773 |
私立大学 | $228,653 | $337,832 |
アイビーリーグ大学 | $310,975 | $459,452 |
では、このような金額を目標日までに貯めるために、一番良い方法はなんでしょうか?学費積立には、リタイアメントアカウントと同様、時間を見方につけるしかありません。人類史上最も優れた発明と言われる、「複利の力」を利用するのです。また学費の積み立てについては、政府からの税金の恩典もあります。時間の力、複利の力、そして税金の恩典、この3つを利用して、必要な学費を貯めましょう。必要な金額が全部貯まらなくても、できる限り貯めれば、少なくとも、経済的な理由で、子供さんの進学の夢を諦めさせるということにはなりません。学費積立のプランとして認められているプランはいくつかありますが、その中で、「タックスフリー529カレッジ・セービング・プラン」と呼ばれるプランが最も現実的で、柔軟性があり、すぐれています。下記に、この529プランの特徴をご説明します。
<529プランの概要>
1.
無税で増えていく:資金を運用して増えた分について、全く連邦税がかかりません。普通の銀行の定期預金に入れたり、株やミューチュアルファンドで運用する場合、金利分に税金がかかりますから、529プランのタックスフリーの恩典は大きな利点です。また、529プランでは、お金を引き出す際にも、それが教育費のためである限り、税金はかかりません。(授業料、教科書代、寮費、機材費など)
2.
529プランへの入金額は、州への所得税申告の際に控除することができます。(州、プランにより異なる)
3.
自分の子供、孫、親戚、または全く他人の子供のためにでも、このプランの利用は可能です。貯めていく側(口座のオーナー)にも、また貯めてもらう子供側(受取人)にも、年齢、収入などの制限はありません。
4.
教育費以外の目的に使うことになった場合には、元本以外の、増えた分については、口座オーナーの収入として課税対象となり、10%のペナルティーが課せられます。
5.
子供が奨学金を受けることになった場合は、奨学金でカバーされない教育費に使うことができます。また、奨学金の同額までの金額を、ペナルティーなしで他の目的に使うことが可能です。
6.
子供が大学に行かなかった場合は、受取人を別の子供に変更するか、将来のためにそのまま残しておくことができます。ただし、受取人が死亡、もしくは身体障害になった場合には、ペナルティー免除で引きおろすことができます。
7.
専門学校や、国外の学校でも、Federal School Code を持つ学校であれば、使うことができます。
さて、529プランで学費を貯蓄するにあたり、毎月いくらづつ積み立てればいいでしょうか? 子供さんの大学進学まで、あと12年あるとして計算してみましょう。下記の数字は、ゼロからスタートして、12年で目標額を貯めるために、毎月積み立てる必要金額です。
| 必要金額 | 3%で運用 | 6%で運用 | 8%で運用 |
州内公立大学 | $118,047 | $565 | $448 | $381 |
州外公立大学 | $178,176 | $858 | $676 | $575 |
私立大学 | $252,096 | $1,206 | $956 | $813 |
アイビーリーグ | $342,850 | $1,641 | $1,301 | $1,106 |
ここでは、比較のために、3%、6%、8%の3種類の利回りの場合で計算しました。上の表で明白なように、8%で運用すると、州内の公立大学の場合で、毎月$381、3%の利回りしかなかったら、同じ金額を貯めるのに必要な金額は、月$565です。
529プランでは、投資先は、自由に選ぶことができますから、効率のよい投資をすれば、8%、9%、10%、もしくはそれ以上の利回りを確保するのは、難しくありません。時間がたくさんあればあるほど、高い利回りを期待できる投資を選ぶことができます。反対に時間があまりない場合には、安全度の高い投資先を選びます。
お子様の年齢が現在おいくつでも、もしまだ学費の積み立てを始めていらっしゃらない場合は、私にご相談ください。個々のご家庭の事情に最も適したプランを選択するお手伝いをさせていただきます。
田口トレーシー
